事例6:暗証番号が不明のダイヤル式金庫の解錠
「ダイヤル式金庫の暗証番号が分からなくなってしまって…。」
「暗証番号が分からなくても、開けてもらうことは可能でしょうか…?」
そんな相談が、金庫の救急隊には数多く寄せられます。
中には、とても不安な様子で電話をくださるお客さまもいらっしゃいます。
もし、ダイヤル式金庫の暗証番号が分からなくなってしまっても、わたしたちは特殊な器具を使って解錠することができるので、心配は要りません。
このページでは、暗証番号が分からなくなってしまったダイヤル式金庫の解錠事例を3つ、紹介します。
もしあなたが、ここで紹介する事例と同じような状況でお困りなら、わたしたち金庫の救急隊が解決のお手伝いをさせていただきますので、ぜひ1度相談してくださいね。
また、金庫の扱い方や、やってしまいがちな注意点も合わせて紹介しますので、参考にして上手に金庫を使ってください!
暗証番号が分からなくなってしまった

今回紹介する1つめの事例は、東京都新宿区のお客さまからいただいた依頼です。
「ダイヤル式のかなり古い金庫で、暗証番号が分からなくなり、開けることができなくなってしまった。」
ということでした。
さっそく、専用の特殊な器具を使って解錠作業をします。
場合によっては長時間かかってしまうこともあるのですが、幸いにもこのときは比較的カンタンだったため、作業開始から40分後、無事に金庫を開けることができました。
金庫の救急隊には、このお客さまのように『ダイヤル式金庫の暗証番号が分からない。』という相談のほかに、
「暗証番号は分かっているんだけど、入力の仕方が分からない。」
という相談が多く寄せられます。
通常、ダイヤル式金庫はいきなりダイヤルを回して番号を合わせても、扉は開かないのです。
そこでここからは、日本の一般的なダイヤル式金庫の暗証番号の合わせ方を紹介します。
ダイヤルが1つで、2ケタの暗証番号が4つあるタイプのものは、以下の手順で開けます。
-
ダイヤルを右回しで4周以上回す。
ダイヤル部分には、赤いラインや、矢印の先端のような形の目印があります。
まずは、1つめの暗証番号の数字の目盛が、この目印を4回以上通過するように、右回しでダイヤルを回してください。
これをして入力状態をリセットしないと、暗証番号の入力が始められない仕組みになっているのです。 - さらにダイヤルを右に回し、目印のところに1つめの暗証番号の数字の目盛を合わせて止める。
- つぎはダイヤルを左に回す。2つめの暗証番号の数字の目盛が、目印のところを2回通過したら、さらにダイヤルを左に回し、2つめの暗証番号の数字の目盛を目印に合わせて止める。
- 再びダイヤルを右に回す。3つめの暗証番号の数字の目盛りが、目印のところを1回通過したら、さらにダイヤルを右に回し、3つめの暗証番号の数字の目盛を目印に合わせて止める。
- 最後に、ダイヤルを左に回し、4つめの暗証番号の数字の目盛を目印に合わせる。
こちらのページでは、ダイヤル式金庫の開け方をイラスト付きでさらに分かりやすく紹介していますので、チェックしてみてくださいね。
以上で、暗証番号の入力は完了です。
途中でもし、止めなければいけない数字を過ぎてしまったり、番号を間違えてしまったりした場合は、最初からやり直さなければなりません。
ダイヤル錠のほかに、シリンダー錠があるタイプの金庫の場合は、上記の方法で暗証番号を合わせたあと、鍵をシリンダーに差し込んで開けます。
上記の方法を試しても金庫を開けられない場合や、そもそも暗証番号が分からない場合は、わたしたち金庫の救急隊がお手伝いしますので、気軽に電話相談を利用してしてくださいね。
通常、金庫のダイヤル錠は、ダイヤルの中心から伸びる棒が複数枚の円盤を貫くような形になっています。
(ピックの刺さったハンバーガーをイメージしてもらうといいと思います。)
この円盤は、すべて一部分が同じように欠けていて、この欠けた部分が揃うことで溝ができ、金庫の扉が開けられるようになっているのです。
円盤の欠けた部分を揃えるためには、すべての円盤を回転させる必要があります。
しかし、ダイヤルの中心から伸びる棒には、1つめの円盤しか固定されていないのです。
では、どうやってほかの円盤を回転させるのでしょうか?
じつは、それぞれの円盤には隣の円盤を引っかけるための突起が付いています。隣り合った円盤の突起同士が引っかかることで、ダイヤルから伸びる棒に固定されていない円盤も回転させることができるのです。
ダイヤルを固定していたテープがずれてしまった

続いて紹介する2つめの事例は、東京都大田区のお客さまからいただいた依頼です。
高齢のご夫婦から
「ダイヤル式金庫のダイヤルを止めていたテープがずれてしまって暗証番号が分からず、金庫を開けることができない。」
と電話をいただき、すぐに伺いました。
開けられなくなってしまった金庫は、ダイヤル式とシリンダー式の2つの錠で施錠・解錠する金庫でした。
とくに奥さまが慌てていらっしゃったので話を伺うと、
「明日、重要な手続きに金庫の中のものが必要で、金庫が開かないと明日から生活に困ってしまうんです…!」
とのこと。
さっそく専用の道具を使ってすぐに作業を始めると、解錠はスムーズに進み、1時間弱でダイヤル錠の解錠に成功しました。
そのあとは、奥さまからお預かりした鍵をシリンダーに差し込んで回し、金庫の扉を開けて、作業は無事完了です。
奥さまは、中に入っていたものが取り出せて、とても安心された様子でした。
そして、わたしの帰り際には、
「これで明日から、安心して普通に生活ができます。」
と、声をかけてくださいました。
お客さまの役に立つことができて、わたしたちも嬉しい限りです。
このお客さまのように、ダイヤル式金庫のダイヤル部分をテープで固定して、シリンダーの鍵だけで金庫の施錠・解錠をしている方が結構いらっしゃいます。
『暗証番号の管理や解錠の作業が大変』というのがおもな理由ですが、わたしたち、金庫の鍵のプロからすると、この使い方はオススメできません。
防犯性能が下がってしまうことも、もちろんその理由です。
しかしそれだけでなく、日々の扉の開閉や、地震など何らかの衝撃で中の円盤だけがずれ、鍵が開かなくなってしまうこともあるのです。
「暗証番号の管理がちゃんとできるか不安…。」
「金庫を頻繁に開け閉めする必要がある。」
そんなときは、シリンダー式の中でも防犯性能の高いディンプルキーで施錠・解錠する金庫や、磁石の特性を利用したマグネットロック式の金庫など、解錠操作がカンタンでなおかつ防犯性能の高い金庫がオススメです。
家族が使っている金庫の暗証番号が分からない

最後に紹介する3つめの事例は、大阪府大阪市のお客さまからいただいた依頼です。
「父が、使っている金庫の暗証番号が分からなくなってしまい、金庫を開けられなくて困っている。今週中に金庫の中のものが必要なので、至急金庫を開けに来てほしい。」
と、お父さまの身の回りのお世話をするために、実家に帰られた男性からの相談でした。
お父さまは金庫の暗証番号を紙に書いて保管されていたそうなのですが、その紙をなくしてしまったようです。
「すぐに作業に伺うことができる。」
と伝えると、安心された様子でした。
20分で男性の実家へ到着し、さっそく作業を開始しました。
開けられなくなってしまった金庫は、ダイヤセーフ社のダイヤルタイプの耐火金庫、D30-1でした。
この金庫は、一般家庭用に販売されている小型のものです。解錠作業は比較的カンタンに済みます。
このときも、専用の器具を使って作業し、30分弱で開けることができました。
解錠作業のあと、依頼してくださったお客さまは、
「いい機会なので、父と一緒に暗証番号の管理方法を見直します。」
とおっしゃっていました。
暗証番号が分からなくなってしまったときは、金庫を製造したメーカーで、照会に応じてもらえる場合もあります。
参考までに例をあげると、照会に必要なものや、かかる料金・日数の例はつぎのようになっています。
暗証番号の照会に必要なもの |
---|
・金庫の型番 ・金庫の製造番号 多くの場合、身分証明書の提示が必要 |
照会料金 |
1,000円〜 |
照会結果が届くまでにかかる日数 |
1週間〜 |
照会方法 |
電話・Webサイトのフォームなど |
メーカーも、お客さまの大切なものを守る金庫の暗証番号は厳しく管理しているため、本人確認が必要だったり、照会結果が分かるまでに日数がかかったりすることも珍しくありません。
また、古い金庫の場合、製造したメーカーがすでになくなってしまっている
「明日、金庫の中のものが必要なのに…!」
「金庫を製造したメーカーがなくなってる…。」
そのように、急いで金庫を開けたい場合や、金庫を製造したメーカーのサポートが受けられずお困りの場合は、ぜひわたしたち金庫の救急隊にご相談ください。解決までお手伝いいたします。
暗証番号が分からなくなってしまったのがテンキー式の金庫の場合、まずは取扱説明書を探してみましょう。
じつは入力の方法が間違っていただけだったり、暗証番号のリセット方法が書いてあったりすることもあります。
メーカーによっては、Webサイトで取扱説明書を公開していることもありますので、チェックしてみてください。
金庫によっては、誤った暗証番号を何回か入力するとロックがかかってしまい、正しい暗証番号を入れても開かなくなってしまうことがあります。
そのロックの解除に時間やお金がかかってしまうこともありますので、あてずっぽうで暗証番号を入力する前に、できれば取扱説明書を確認しましょう。
テンキー式金庫では、電池切れなどで電源が切れている状態が続くと、設定していた暗証番号が自動的にリセットされることがあります。
- 金庫の電源が切れていた
- 金庫を長いあいだ使っていなかった
- 暗証番号は合っている自信がある
といった場合は、金庫を購入したときに設定されていた暗証番号を入力してみましょう。
上記の方法を試してみても、残念ながら金庫を開けられない場合は、金庫を製造したメーカーか、金庫の鍵開け業者に依頼しましょう。
メーカーへの依頼は、解決までに1週間ほど時間がかかってしまうことも多いです。
- 急いで金庫を開けたい
- 使っている金庫を作ったメーカーがなくなってしまっている
そんなときは、わたしたちがあなたの力になります。
相談・見積もりは無料ですので、まずは1度、ご相談ください。
金庫の暗証番号が分からなくても、金庫の救急隊では解錠作業ができます
このページでは、暗証番号が分からなくなってしまった家庭用のダイヤル式金庫の解錠事例と、金庫の使い方・トラブルの解決方法を紹介しました。
もし、暗証番号が分からなくなってしまった場合でも、金庫の救急隊では専用の特殊な器具を使って、金庫を開けることができます。
「暗証番号が分からないけど、急いで金庫を開けたい!」
そんなときは、ぜひ電話でお問い合わせください。メールでの相談も承っております。
最短25分で到着。その日のうちに解決できることもあります。
相談・見積もりは無料ですので、『とりあえず、料金がどれくらいかかるかだけ知りたい…。』もOKです。
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